SNSアカウントのマネタイズについて再考する

ヒデヨシさんのSNSマネタイズに関するブログを書かれていました。

SNSでの情報発信とマネタイズについて考える - 俺の遺言を聴いてほしい

情報発信の仕方も織り交ぜてながらあるが、マネタイズ方法についても言及されています。

 

個人がマネタイズを考えるなら、上2つが選択肢になる場合が多いだろう。

「ファンを相手にする」ルートは

(1)SNS経由でつながったファンに

・有料メルマガ
・note
・有料サロン

を販売/提供するという投げ銭系ファンビジネス。

(2)Youtubeのチャンネル登録のように、ファンの増加が直接収益につながるコンテンツビジネス 

SNSアカウントのマネタイズ方法

これを読んで自分が過去に書いた記事を思い出した。

SNSアカウントのマネタイズは悪か? - ゴッホの備忘録

実はこれは僕がはてなブログで初めて書いた記事なので今読むと赤面ものなのだが、マネタイズ方法の種類分けについては再掲したい。

f:id:goph:20170910144344p:plain

現在だとユーザからの課金にValu、タイムバンク、polcaなどが加わるだろうか。この時は入れ忘れていたが、書籍出版などもあるかもしれない。ヒデヨシさんが言う(1)投げ銭ファンビジネスモデルがユーザーからの直接課金、(2)のコンテンツビジネスにあたると言えるだろう。

■企業からの課金

(2)のコンテンツビジネスについてはTwitterはYoutuberと違い、インプレッションに対するユーザーへの報酬は存在しない。これはYoutubeは動画投稿プラットフォームなので、投稿者と閲覧者が明確に別れることに起因する。投稿動画がなければサイトは成り立たないので投稿者に何かしらのインセンティブを与える必要がある。一方でTwitterは全てのユーザが投稿者で閲覧者である。Twitter社は何もしなくても投稿されるのでユーザに投稿のインセンティブをつけることはないだろう(広告収入でどんなに儲けていても!)ユーザはお金ではなく、フォロワーからのRTやLikeという承認欲求を求めて投稿を続けることとなる。Twiterは日本でこそ大人気だが、世界規模でみるとあまり人気ではなく、業績も芳しくないので投稿者に収益を与える様な仕組みを作ることは考えにくい。

アフェリエイト

Twitterがお金をくれない以上、Twitterアカウントを使ってお金を稼ぎたかったら別の手段を用意する必要がある。上記の表の通りなのだが、最近だとAmazonアフェリエイトリンクを貼るという方法が増えてきた様な気がする。ヒデヨシさんが紹介してるLINEの田端さんによる影響も大きいかもしれない。何と言ってもお手軽にできるのも特徴だ。ブログやnoteの様に、頑張って長い文章を作る必要もない。Amazonアソシエイトのサイトにいって登録するだけでアフィリエイト用のリンクを作れるようになる。そのリンクとともに商品の紹介をツイートすれば終了だ。個人的には大前研一の書籍紹介よりも下記の食洗機の方が売上が大きかった気がするのだが…単価も高いし。

 Twitterではないが、藤沢数希さんがメルマガを始める前はブログで書籍のレビューを書いており、それによるアフェリエイト収入が月50万あったという話だから夢がある。

Amazonアソシエイト(アフィリエイト)プログラムに参加しよう!

アフェリエイト料率

紙の書籍のアフェリエイト料率は昔より下がっている様だが、その代わりに昔よりkindleが普及しており、kindleの料率は8%と高い。さらに、昔はなかったものとしてAmazonビデオがありこれは最高ランクの10%。Amazonが今後この分野に力を入れていきたいことの現れかもしれない。

f:id:goph:20170916153250p:plain

出典:アソシエイト・セントラル - Amazonアソシエイトへようこそ - アソシエイト・プログラムとは?

Amazonビデオと並んでしのぎを削っているネットフリックスはまだアフェリエイトが存在していないので動画コンテンツのアフェリエイトをやるならAmazonが良いと言えるだろう。

・アソシエイトIDとトラッキングID

Amazonアソシエイトに登録するとアソシエイトIDとトラッキングIDを発行することになる。アソシエイトIDは外部に漏れることはないので問題ないが、トラッキングIDは発行するアフェリエイト用のURLに出現するため、裏アカウントで運用しているユーザは注意が必要だ。Amazonアフェリエイト内のレポートでトラッキングIDごとのレポートが見れるので、Twitter用のトラッキングID、ブログ用のトラッキングIDなど分けて発行することで売上金額や売れた商品を分けて管理することもできる。うがった見方をすると、Twitterに貼ってあるAmazonリンクのURLを見て、トラッキングIDが貼ってあるかどうかでその人がアフェリエイトリンクを貼っているか、生のAmazonリンクを貼っているか判断できる。

■PRという可能性

・ブランドPRとマイクロインフルエンサー

まだまだ日本で未発達な分野がPRだ。例えばマクドナルドが新しい商品を発売するとする。上層部は今回の商品は若者向けだからSNSでたくさん拡散がされる様、マーケティング部に命じる。任されたメンバーは色々と発案する。購入した顧客にハッシュタグをつけてつぶやかせてその中から抽選でプレゼントするキャンペーンや、FacebookTwitter広告の出稿、芸能人インフルエンサーを使って投稿させる企画…だが、現状だとフォロワー数1000〜10万人のマイクロインフルエンサーと言われるアカウント(僕のことだ笑)にお金を払って投稿させる仕組みがない。

Amazonの様なweb上で購入・支払いが完結する仕組みでは成果報酬型という形を取っているのでマイクロインフルエンサーに自社商品をPRさせることができるが、マクドナルドの様にブランドをPRさせたい場合はその効果測定方法が難しいため、リーチさせることができない。

・プラットフォームの必要性

欧米ではマイクロインフルエンサーを使ったPRが盛んになってきている。日本でも僕が知らないだけでそういった仕組みは存在しているかもしれない。実際に、数万以上のフォロワー数を誇るアカウントでは「これ、明らかにPRじゃね?」というツイートを見かけることもある。(誰とは言わないが、読者の皆さんにも心当たりはあるのではないか)PRの場合、ツイートに「PR」と明記しなければいけない、などの制限はわからない。法律かTwitter利用規約を確認する必要があるだろう。上記したアカウントがその様なことをできるのは単独で企業と交渉できるフォロワー数があるからだろう。僕のアカウント規模では1企業と交渉する影響力はない。だが、それがある程度のアカウント数がまとまれば、企業との交渉は可能になってくる。たくさんのマイクロインフルエンサーが登録し、企業が企画を投げるとそれに対して応募があるーそんなプラットフォームが近い将来出現すると僕は思う。

■終わりに

いかがでしょうか?今回、みなさんあまり語りたがらないマネタイズについて書いてみました。Twitter上ではアカウントを使って金儲けすることはなんとなく悪だとみる風潮があるのですが、僕はどんどん稼いだらいいと思います。だって、ずーっとTwitterをやってきて、フォロワー数は増えていって、RT数もLike数も比例して増えていくけどいつまで経っても1円も儲からないってつらいじゃないですか。アルファになった時にお金がたくさん稼げるようになる、それをモチベーションに頑張るっていうのは健全な考えだと思います。ただ、お金が絡むことで出て来る弊害もあると思います。のすごく誇大広告されているnoteを買ってみたらスカスカの中身だった…というのは萎えますが。そこらへんの整備は必要だと思いますが、あいつはお金稼いでるからクソだ。ってのは少し違う気がします。時代の流れは日々変わっていますから、乗り遅れない様にしたいものです。

f:id:goph:20170916160805p:plain

出典:How Top Banks Earn Interest on Twitter - Social Meteor