GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代〜読書感想

こんにちは。Twitterで話題になっていたアダム・グラントさんのGIVE & TAKEを読了した。

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読み終わったのは1ヶ月以上前で忘れかけているのだけど、今でも覚えていることって逆に本のエッセンスなのかなと思うのでこれ以上忘れないうちに書き記しておこうと思う。

読み始めたきっかけはオンクさんのブログだった。

本の内容はタイトルの通りだ。昔から言われている「情けは人のためならず」、人のために何かすることは巡り巡って自分に返ってきますよ。昨今はインターネット時代なので特にしれが顕著ですよという内容を具体例を交えて繰り返し説いていく。著者は世の中には3種類の人間がいるという。人から奪うTaker、恩義のバランスを取ろうとするMatcher、ひたすら人に与えるGiverだ。著書はギバーになることこそ現代で成功する鍵だと言う。確かに誰もがFacebookでつながるこのご時世、仕事で初めてやりとりする人が現れたらまずはFacebookで検索してみる人も少なくないだろう。そこで検索結果にひっかかった場合ー共通の友人を探してそこに信用できる人物がいればどんな人か事前にリサーチすることが可能だ。「○○さんってどんな人?」照会があった人物が筋金入りのTakerだった場合、彼はあなたの身を思って自分に被害を受けない最小限の範囲でこう言うだろう。「○○さん、すごくいい人なんだけど、ちょっと癖があると言うか、とにかく頑張って!」

しかし冒頭で登場する調査によると、ギバーは成功もしやすく、失敗もしやすい。人に与えることで成功する人がいる一方で、ひたすら搾取されて自分のリソースが奪われてしまうギバーもいるからだ。では成功するギバーになるにはどうすればいいのか? 

■成功できるGiverになるためにはTakerを見極める 

失敗するGiverはTakerにひたすら搾取されて疲弊されてしまうと言う。オンクさんも言っているようにTakerを見極めて関わらない様にする。これは非常に有効な戦略だ。

Takerの見分け方を記載しておく。まずはビジネス編

・第一印象がめちゃくちゃいい

Takerは相手を安心させて懐に入ってから搾取することを考えている。邂逅した際は良い印象であることがほとんどだ。初めて会った人でとてもいい人だなぁと感じたら注意が必要だ。すごくいい人を信じられないこんな世の中なんて…

・部下や目下のものをぞんざいに扱う

「友達と昔、部下に対する態度こそその人の本性だ」なんて話して自分達を律した経験がある。上司や顧客には媚びへつらって、部下や自分が客の場合はぞんざいに扱う、そんな人はTakerである可能性が高い。

 ・昔からの長い知り合いがいない

Takerは人間関係の中のどこかでTakeして大儲けする。人間関係がある程度熟成したらマネタイズを考える。

 ・フェラはさせるけどクンニはしてくれない(クンニしてもフェラしてくれない)

ここからは恋愛編。「舐めてよ」って言ってくるのに自分は舐めようとは微動だにしない。そんな男いませんか?女の子から舐めてって言えないことにつけこんで自分だけ快楽を享受している男…

Takerはひたすら舐めさせます。

Matcherは舐めてもらった分だけお返しします。

Giverはひたすら舐めます。

ここの文章にGive&Takeの全てが詰まっていると言っても過言ではない!

 ・奢ってくれるなら〜が口癖

コリドー街や六本木のクラブに観測される女子たち。自分が奢って貰った金額が自分の価値と勘違いしているらしい。デートしても財布を微動だにさせずに払う素振りを見んせなかったらTaker女だろう。彼女と一緒にいても搾取され続けるのがオチだ。早々に縁を切ろう。

・合コンで自分より下位の女しか呼ばない

幹事MAX理論を地で行く女。

 

■しっぺ返し戦略

とは言え、相手がTakerだとわかっていても、縁を切れない場合もあるだろう。そんな時はゲーム理論のしっぺ返し戦略を使うといいと著者は紹介する。しっぺ返し戦略については下記の説明がわりやすいので解説を譲りたい。

www.tachibana-akira.com

その他、相手がTakerだったらこちらはMatcherとして振る舞うのもいいだろう。しっぺ返し戦略を使うというのと同義であるが。

 

 ■最後に

訳者のあとがきや解説にも書いてあったが、日本人はギバーが多いと思う。Giverが多いということはTakerが得しやすい世の中であるということでもある。Takerになれば恐らく手っ取り早く得することができる。しかし、元々Giverの人がTakerになるのはその逆以上に苦痛を伴う。元来の性質のままであるGiverのまま成功するにはTakerとの付き合い方を調整するといいかもしれない。

TakerやMathcerの人、これを機会にGiverになりましょう。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)