「ハッカーと画家」教えてくれる、お金持ちになる方法

とこんにちは。先日、askでオススメの書籍を聞かれました。僕の人生に一番影響を与えた本、という観点で振り返ると真っ先にハッカーと画家が思い浮かびました。

本書はポール・グレアムというシリコンバレーのスタートアップ界隈で大成功しているおっさんがブログで書いたエッセイを本にまとめたものです。 

彼は1995年にViawebという会社を創業し、1998年Yahoo!に買収され億万長者になった。ViawebはYahoo!ストアの元となりました。

多くの人は彼をViawebの創業者としてより、Y!コンビネーター創始者として知っているかもしれないですね。

Y!コンビネーターは起業を志す若者を集め、2万ドル前後を投資し3ヶ月に渡って集中的に投資するプログラムで、DropBoxAirbnbを生み出した伝説のベンチャーキャピタルです。

ハッカーと画家は彼がY!コンビネーターを創業する前に書かれた本なので自身の起業の話やオタクでモテなかった学生時代の話を元に書かれています。

僕は元オタクでもプログラマーでもないので、そこらへんの共感はなかったですが、ツイートもした「富の創りかた」には大きく影響を受けました。

僕はこの本を就職活動の真っ只中で読みました。必然と就職先に選定に大きな影響を受けました。また、最初は大学の図書館で借りましたが(マニアックな本なので公営の図書館にはなかった!)あまりにも良い本すぎてamazonでも購入しました。

一時期、枕元に置いて好きな箇所を何回も繰り返し読みました。そのくらいいい本なので是非みなさんも読んでみて下さい。

 

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さて前置きが長くなりましたが、彼が説く「富の創りかた」すなわち金持ちになる方法は「測定」と「梃子」を持つことです。

「測定」は自分が生み出した利益を測る方法がある仕事に就く。なぜなら、頑張った分だけ給料を支払ってもらえないからです。

「梃子」はあなたの決定が大きな影響を持つこと。工場の歩合制の作業者は作業量に応じて給料を貰えるが、梃子がないとして紹介されています。

「測定」と「梃子」の両方を持つ職業としてCEOやハリウッド俳優、ヘッジファンドのマネージャー、スポーツ選手などを挙げています。リスクがない場所には梃子が存在しないと述べています。そう。投資と同じく、リスクとリターンは常に中立なのです。

この本はポール・グレアムが「みんなスタートアップで働こうぜ」と勧める本なので、この後はスタートアップには測定が梃子があるよ…という論調で話が進みますが、スタートアップ以外にも測定と梃子を持てる職業はたくさんありますよね。

まずはみんな大好き商社マン。業務が多岐に渡るため、どんな仕事かイメージしづらいのですが、昔読んだ「アジアの隼」 という小説ではベトナムのインフラのプロジェクトで暗躍する姿が描かれていました。プロジェクトから発生する粗利が明確なので測定は持っていますし、プロジェクトの成否は自分の手腕次第ですから、大小ありますが梃子も持っていますね。逆に、商社マンでも間接部門で働いている方はどちらもないかもしれません。外資とかだと成果に応じて給与が決まる場合が多いので前者の方が給与が高くなりそうですが、日系企業である商社は年次で決まるのでしょうね。

給与は同じでも、「富をつくる力」は前者の方が圧倒的に大きいので、長期的に見て稼げるのは前者でしょう。キラキラ女子のみなさんに置かれましては、彼が商社マンってだけでぬか喜びしないで測定と梃子を持っている職種なのかも厳しくチェックするといいかもしれません。

 

興味がある方はいくつかのエッセイは和訳版を無料で読めるので覗いてみてはいかがでしょうか?

無料で読める「ハッカーと画家」+ α - NAVER まとめ

原書で読みたい方は少し高いですがこちら。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

 

ところで、結構昔にハッカーと画家に関連してヒデヨシさんが「情熱プログラマー」を紹介していたがまだ読めていないのでこれはamazonのお気に入りリストに入れておいた。

oreno-yuigon.hatenablog.com