束縛してくる彼氏/彼女への対応

敬愛する早乙女まどかさんがSarahahを始めたところ、悩める美容女子から恋愛の質問が殺到している様だ。なんと羨ましい

結婚できない時代と言われているけれど、それでも恋愛の炎は私達の中で燃え上がっている。 - まどかの戯言集

 

「僕も女子の恋愛相談答えたい」というツイートをまどかさんがRTしてくれたおかげか、さっそく女子から相談があった。

・彼氏の束縛が激しい

・怠け癖がひどい

とのことだ。Twitterで答えているのだが、140文字だと細部まで答えきれないので、記事でじっくり考察したい。

■パートナーを束縛する心理

男に限らず、相手を束縛するのは自信のなさの現れだと思う。

・相手の方が自分よりも価値があると感じている

・このままだと相手が他の異性になびいてしまうのではないかと不安になる

・お付き合いを口実に相手の恋愛活動を制限して自分に留まらせようとする

大まかな束縛のプロセスだと思う。相手を束縛するのは自分の方が相手よりも魅力がないというシグナリングになるのでやめたほうがいい。

残酷な話だが、自分がパートナーから束縛された時、それは相手と自分の魅力が釣り合っていないということを意味し、相手から卒業を検討する時期なのかもしれない。

逆にあなたが相手を束縛したい気持ちにかられたら、近い将来フラれるかもしれないと危機感を感じるべきである。やるべきことは、そうならないために何かしらの手を講じることだろう。

■男女の恋愛観の違い

「男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる」とは、アイルランドの劇作家、オスカー・ワイルドの言葉だが、男女の恋愛観をよく表している。

恋愛工学や橘玲さんの受け売りだが、わたしたちは自分達の遺伝子をたくさん残せた人の子孫だ。つまり、わたしたちの本能や習性は自分達が最も遺伝子(子供)を残せる様に最適化されている。ただし、現代の状況にではない。生物の進化のスピードはすごくゆっくりなので、長い時間をかけて本能を形成した石器時代にたくさん子供を残せた人の習性がしみついている。

わたしたちホモ・サピエンスが40万年前にサバンナで獲物を追い回していたころ、どんな人が子供をたくさん残せたかと言うと、男は妊娠・出産のコストが限りなく0に近いのでとにかくたくさんの女とセックスした人がたくさん子供を残した。

女の場合はそう簡単にいかず、良い遺伝子を妊娠し、良いパパに子供を育ててもらう必要があった。有名なGood GenesとGood Dad理論である。

週刊金融日記 第12号 Good Genes or Good Dad? 消費税増税法案可決、コスパ抜群の恵比寿のフレンチ、他|藤沢数希|note

橘玲さんの言葉を借りると、「異なる生殖戦略を持つ男女は“利害関係”が一致しない」からだと言うことが科学的に証明されている。

男と女はなぜわかり合えないのか? 週刊プレイボーイ連載(51) – 橘玲 公式BLOG

 

男は彼女がいようが常に他の女とのセックスの機会を狙っており、彼女もそうなんじゃないかと心配なのである。ほとんどの男にとっては、付き合うことが唯一のセックスの手段であるが、女はそうではない。フラッとクラブでもいって、物欲しげな視線を男に送ればものの10分でセックスにありつける。

男が持つ他の相手とセックスしたいという欲求と、女は簡単にセックスできるという状況が彼を束縛に駆り立てているとも言えるかもしれない。

■精神的に向上心がない者はばかだ

夏目漱石の「こころ」で主人公が親友を自殺に追い込んだ台詞だが、実際にそうだと思う。

パートナーを束縛してる暇があるなら自分を磨いた方がいい。束縛してくる彼氏にはもっと魅力を高めてもらってお互いのバランスを整えてもらうのが良いかもしれない。

そもそも、束縛するという行為は相手の足をひっぱって自分のレベルにまで引き下げる。他の異性にアプローチする気がなくても、行動に制限される。例えば、彼女が大学生で就活の大切な局面を迎えている。第一志望の内定を持っている男性の先輩の話を1:1で聞きたいが、彼氏にいったら嫌がられるんだろうな…なんて気にしてたらライバルに遅れをとってしまう。

たまにお互いを束縛し合って愛を確かめあってるカップルがいるが健全ではないと感じる。(本人たちがそれで幸せならもちろんいいのだが)

彼女が人数合わせの合コンに誘われてどうしてもいかなきゃいけない…という相談をされたら、快諾し「他の男と自分を比較して来い」と言えるくらいの度量を持ちたいものだ。

■彼氏への伝え方

というような内容を彼氏に直接伝えるのは問題があるだろう。どんなに理由があっても結論は「束縛するんじゃねぇよ」なので彼氏からしたら「色々屁理屈こねてるけど、自分が遊びたいだけじゃん」と取られかねない。 

第三者からやんわり伝えてもらうのがいいかもしれない。この任務を託せる共通の知人がいなければこの記事のリンクを送ったほうが、直接伝えるよりいいだろう。

■終わりに

 1000年前から小説・劇のテーマとしての恋愛がなくならないのは、恋愛が人類にとって、普遍のテーマであり、色褪せないからではないでしょうか。

 

恋愛に進化だの科学だのという言葉を持ち込んでしまうと、百年の恋も冷めてしまう様な気がしますが、科学的に証明されたエビデンスを用いて、論理的に行動することは色々な局面でリターンが多くなる確率が統計的に高い選択を与えてくれます。恋愛の面白みはなくなってしまうかもしれませんが。

「マッキンゼーが教える科学的リーダシップ」読書感想

リーダシップ、マネジメント関連の本が読みたいなと思っていたところにAmazonからレコメンドされたので買ってみた。

著者のクラウディオ・フェサーさんのことをも吉良直人さんのことも知らなかった。

過去に紹介した良い本の見つけ方の1つである③海外の本を満たしてはいるが、ジャケ買いに近い。

「残酷すぎる成功法則」読書感想 - ゴッホの備忘録

タイトルに「マッキンゼー」という文字が入っているだけで「ちゃんとしている本だろう」「学びがありそう」と感じてしまうのは僕だけだろうか。ロナルド・チャルディーニが「影響力の武器」で紹介した6つの法則のうちの1つ、「権威」にまんまとひっかかったわけだ。

影響力の武器」は素晴らしい本だが、長ったらしくて読めなかった。橘玲さんの「亜玖夢博士の経済入門」の「社会的証明」の章を読めば事足りると思う。30分くらいで読めるのでまだの方は是非。

亜玖夢博士の経済入門 (文春文庫)

■リーダシップはマネージャーにのみ必須のスキルではない

 「リーダーシップ」や「コーチング」といった書籍を本屋で見る度、「この本は管理職のポストにあるおっさんが読むもので、自分には関係ない。」と思っていた。しかし、実はそうでないと本書を読んで感じた。

仕事を進める際は上司→部下という場合もあるが、部下同士で仕事を進める場合もあるだろう。上司→部下で指示する場合はリーダーシップがなくても「やれよ」の一言で部下は従わざるを得ない。しかし、部下同士のコミュニケーションの場合はそうはいかない。指示する権限がないので、相手に何かをやらせたかったら、相手をモチベートし、やる気にさせ、動いてもらわないといけない。それができなければ自分でやるか、上司に指示を出す様にお願いしなければいけない。(これもある意味で上司に対してのリーダーシップが必要だ)

また、本書では会社での部下・上司だけにとどまらず父・子供としてのコミュニケーションについても触れられている。リーダーシップは職場のみならず、家族のおいても必要なのだ。

■著者プロフィール

著者のクラウディオ・フェサーさんはマッキンゼー・アカデミーというリサーチ組織のチェアマン。彼を中心にアカデミーのメンバーにより行われた2年間の集大成が本書となる。その調査方法だが、世界中の企業組織165社、なんと37.5万人もの従業員にアンケート調査を行いまとめ、膨大なファクトを集めどの様なリーダシップが成果を生み出すか科学的な根拠を導き出したとのことだ。ただでさえすごいやつらが、そんな膨大な時間と手間暇かけてまとめたリサーチなんてすごいに決まってるとワクワクしながら、ありがたく読ませてもらった。

ちなみに訳者の吉良直人(きらなおと)さんはICUからハーバードのMBA帝人などを経てマッキンゼーに入社されたエリート中のエリート。大前研一さんが退社されるまで一緒に働かれ、大前研一さんの「企業参謀」を英訳し、大前さんが米国で発売した「新・資本論」、「新・経済論」を翻訳したとのことで翻訳者も間違えないチョイスとなっている。

吉良という名前を聞いた瞬間に、ひっそりと静かに暮らしたい人を連想してしまった自分が恥ずかしい。

■ストーリー+理論解説で話が進む

内容については一貫して、人に対してインスピレーションを与え動機づけることで、人を動かす方法論について語られる。本書ではこの技能を「インスピレーショナル・リーダシップ」として定義して、鍛えることができると主張する。

本書は架空のストーリー+理論の解説を交互に繰り返すことで読者がインスピレーショナル・リーダシップを学んでいくことができる。架空のストーリーはインフルー社というロンドンに拠点を置き、医療機器を製造するグローバル企業のCEOに就任したばかりのジェームズ・ロビンソンが主人公となる。彼がロンドンからNYに向かう飛行機の中でマーク・ジェンセン博士に会うところから始まる。博士は心理学の権威で、インスピレーションにより影響力を与えるプロセスについて研究していた。

その後、数々の苦難がジェームズに襲いかかるがその度に彼はジェンセン博士に相談し、インスピレーショナル・リーダシップを学びながら乗り越えていく。

■内容は非常にわかりやすい

 マッキンゼーのリサーチと聞くと非常に難解な内容で理解できないのではないかという危惧を持つ方もいるかもしれないが、そんなことはない。

理論のパートはすっきりとまとめられていてわかりやすいし(横文字が多くて少し頭に入ってきづらかったが)、何よりストーリーがあるため、理論のパートがどういうことを言っているのか理解しやすかった。

■終わりに

ストーリーに登場するCEOのジェームズは当初、高圧的で命令的な態度で部下に接していた。ジェンセン博士に会い、人にインスピレーションを与えて動かす方法を学んでから柔軟な方法に変えて成功を収めていく。

僕自身の経験からしても、高圧的で傲慢なリーダーに命令されるよりも、温厚でソフトな人柄のリーダーに動機づけをされる方が働いていて気持ちいい。

本書の最後に下記の様な記載がある。

健全な組織を築くには、EQ( Emotional Inteligence Quotient: こころの知能指数)が 高く、心理的感度の高いリーダーが必要であるということだ。健全な組織とは、競合よりも高い業績を上げ、素晴らしい才能を持つ人材を引き付け、従業員のやる気を出させ て力を与え、最終的に株主に対し例外的な報酬を生み出す組織である。

 ダニエル・ゴールドマンの「EQ こころの知能指数」について触れられている。発売から20年近く経っても尚名前が出てくるということは時が経っても色褪せない名著なんだろう。これは読んでみたい。

 

この記事をきっかけに、1人でも傲慢で不遜な上司がいなくなり、この世から少しでも部下達のストレスが軽減すれば幸いである。

マッキンゼーが教える科学的リーダーシップ――リーダーのもっとも重要な道具とは何か

マッキンゼーが教える科学的リーダーシップ――リーダーのもっとも重要な道具とは何か

 

匿名メッセージアプリ Sarahah(サラハ)を使った感想

起業家のけんすうさんがSarahahという見慣れないアプリを使っていたので気になって使ってみた。サラハ(サハラじゃない)と読むらしい。ググると「インスタで話題!」というタイトルが目につく。どうやら、TwitterよりもInstagramで流行っている様だ。

■Sarahahについて

Sarahahはアラビア語で「正直」を意味し、匿名でメッセージを送れる。英語にしか対応していないが、直感的な操作ができ、シンプルな機能なので英語ができない人にも簡単に使えるだろう。

匿名メッセージアプリsarahahやり方ご紹介:日本語化・登録・返信する方法まとめ|sarahahバレル可能性あるか

Sarahahは2016年にサウジアラビアのZain al-Abidin Tawfiqによって開発された。元々は従業員が上司にフィードバックを与えるためのウェブサイトとしてスタートしている。

2017年2月にサウジアラビアでアプリがリリースされてから中東で広まり(エジプトで250万、チュニジアで170万、サウジアラビアで120万ダウンロード!)、2017年6月13日に英語対応してから欧米や南米の各国でアプリのダウンロード数1位獲得と爆発的な広がりを見せた。遅れること5ヶ月、Twitterに張り付いていた僕の元に届いた。

海外で爆発的流行、匿名メッセージアプリ『Sarahah』が抱える光と闇 - NAVER まとめ

■Ask.fmの上位互換サービス

「なんかよくわからない新しいサービスが出てきた…」と怖がらないでほしい。Sarahahを一言で表すと「使いやすくなったAsk.fm」である。

Ask and Answer - ASKfm

Ask.fmは2010年にラトビアでスタートしたサービスで、Sharahah同様ユーザーが匿名で質問を受け取ることができる。Twitterでaskの質問に答えているユーザーも多いので、知っている人も多いかもしれない。

基本的な機能は同じだが、Sarahahの方が利便性が高い。

Askで回答をTwitterにポストすると、質問/回答が長い場合は、…という形で省略されてしまい、全文はaskのサイトに飛ばないと見ることができなかった。

その点、Sarahahは質問が画像形式でポストされるため、質問も回答も途切れることなく表示することができる。仕様が少し違うだけでユーザビリティが抜群に上がっている。

質問が画像でポストすることができるので質問+回答をインスタストーリで回答するという使われ方がされている様だ。テキストのみのaskではできなかった使い方だ。

そう考えると世界中で流行っているのは"Instagramと親和性がある匿名のメッセージサービス"がこれまでなかったからかもしれない。

TwitterSNSの中でのシェアが高いのは日本くらい

日本はTwitterがもっとも利用される唯一の国:世界のSNSユーザー動向を示す5つの表 | DIGIDAY[日本版]

■利用メリット

メリットがあるから多くのユーザーが使っているのだろう。

・フォロワー=リアルの知り合いの場合

実名でSNSを利用していてフォロワーはそのままリアルでも知り合い、という人は多いだろう。

 Facebook/Instagram/Twitterを実名でやっていて、「何でも質問してください!」とプロフィールにSarahahのリンクを貼っておく。そうすると学校の同級生、会社の同僚、上司、部下などから面と向かっては言えないことをSarahahを通じて伝えることができる。(繰り返しになるが、元々の使われ方は上司へのフィードバックだ)

「今日鼻毛が出てるよ」なんて下らないことから、直接言うことがはばかれる「仕事の振り方が雑過ぎて皆困っている」なんて改善要望や、「ずっと格好いいと思ってました。好きです」なんて嬉しいメッセージ(男友達の悪戯の可能性の方が高いので浮かれすぎない方が良いだろう。)まで、Sarahahがなかったら伝えられないことが伝えられる様になる。

ピーター・ティールに著書「ゼロ・トゥ・ワン」で「空飛ぶ車が欲しかったのに、手にしたのは140文字だ」とディスられたSNSだけど、これなら世界を変えられたと言えるかもしれない。(僕はTwitterが大好きだし、匿名メッセージなしでも十分僕の世界を変えてくれた)

・フォロワー数が多い場合

けんすうさんの様に大量のフォロワーがいる場合、フォロワーのニーズを汲み取れることがメリットとして上げられるかもしれない。

10万人もフォロワー数がいる人にリプライやDMを送るのは恐れ多い。送ったとしても大量の通知の中で埋もれてしまうのではないか。引用RTで答えてくれたとしても、自分が質問していることが大量のフォロワーに晒されてしまい、恥ずかしい。

匿名メッセージだとそういった心理的障壁が取り払われてメッセージを送るハードルがぐっと下がる。フォローしてくれているユーザーがどんなことを考えているのか、どんなことを知りたがっているか、フォロワーのニーズを直接聞くことができる。

■Sarahahのダークサイド

多くのメリットがあるSarahahだが、光があれば影があるように、負の側面もある。askでのケースから予想されるダークサイドを上げたい。

・ネガティブなメッセージ

匿名でメッセージを送れる以上、誰でも何でも言えてしまう。高校生なんかがSarahahをいじめのツールに使うことも考えられるだろう。

askでは欧米のティーン・エイジャーがaskが原因で自殺したケースも出ている。

Ask.fm - Wikipedia

僕の体験では過去に敵対勢力との抗争があった時にaskにメッセージなしでURLリンクが送られてきた。その時点で嫌な予感はしたのだが、開けてみると画面いっぱいに骸骨の映像に大音量で奇声の様な音が流れてとてもびっくりした。インターネット上には心ない人がいるもんだなぁと思いながら速攻でメッセージを削除した。

Sarahahを使う以上、こういった事件があなたに起こる可能性は十二分にある。誹謗中傷メッセージが来ることを覚悟しておいた方がいいかもしれない。

また、女性の場合(特に自撮りを上げている場合)は男からの気持ち悪いメッセージが大量に届くことが予想される。(DMでも局部画像を送る人もいるようだ)

しかし、そんなメッセージは精神的ダメージはあっても実害はなく、靴の中に紛れ込んだ石コロみたいなものだ。すぐに消して気にしなければいい。それができるなら利用するメリットは補って余りある。

・身バレ

メッセージの送付先が匿名アカウントである場合は、Sarahahを使って個人情報を特定し、身バレさせようとしてくる輩がいる。大学はどこ?とか出身は?といった具合に。慣れていない人だと誘導尋問されて色々答えてしまう人がいるかもしれない。

これは最初から個人情報に繋がる質問には一切答えないと自分の中でルールを決めておいた方が良いだろう。フォロワーに宣言しておいてもいいかもしれない。

個人情報に繋がる質問が来ても即削除。ガンシカは快適な人生を送るために必須のスキルだ。

■終わりに

いかがでしょうか?世界中で流行しているSarahah。これから日本でも流行る可能性が高いです。(僕が鈍感だっただけで、既に流行っている様だ)

どうせだったら周りが始める前に始めて、後から「俺/私がこの中では1番に始めていた」と内心ドヤるのも気持ちいいかもしれません。

以下が僕のサラハですメッセージお待ちしてます!

Sarahah - goph

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「専業主婦は2億円損をする」読書感想

金は鋳造された自由であるードストエフスキー

橘玲さんの新作を読了しました。彼が監訳した「残酷すぎる成功法則」に続き2冊連続で橘玲さん関連の本を読んだことになります。発売からわずか2〜3日でAmazonでベストセラーになっていたので大変売れていることでしょう。キャッチーでセンシティブなタイトルだし余暇時間のたくさんある専業主婦や専業主婦を持つ夫、専業主婦を夢見る婚活女子が本屋で見かけてハッとして立ち読みする姿が目に浮かびます。それでは、以下レビューになります。

■これまでの橘玲本とは一線を画する

約10年前に橘玲さん著の小説「永遠の旅行者」に出会ってから彼の本の魅力にハマり、貪る様に彼の作品を読んできた。新作も必ず読んでおり、ほぼ全ての作品を読んでいると言っていいだろう。本書は彼のこれまでのどの本とも違っていた。想定する読者が違うのである。

今回の最大の想定読者はタイトルにもある主婦である。そのためかマガジンハウスからの発行となっている。ちなみにwikipedeiaで彼の著作リストを見るとデビュー作の「マネー・ロンダリング」から何作か幻冬舎が続き、投資系の本はダイヤモンド社からいくつか出ており、その他にも集英社講談社や新潮社などから出版しているが一貫して対象はビジネスパーソンだった。(あとがきにもそう書かれている)

橘玲 - Wikipedia

橘玲本をたくさん読んだ人は少し違和感を覚えるかもしれない。平易な表現で書かれている箇所が多く、またこれまでの書籍だとよく登場していた「この話は○○にも書きましたのでそちらを読んだ人は読み飛ばしてください。」という注意書きも登場しない。初めて彼の書籍を読む人にも読みやすい内容になっている。

僕にとっての「永遠の旅行者」の様に、この本をエントリー本として、彼に魅了され過去の書籍を読みふける人が続出することを楽しみにしている。あとがきにも書かれているが、この本の次に読むべきは「幸福の資本論」だろう。本書は「幸福の資本論」の内容を女性向けにカスタマイズして書いたという側面もある。

■入念な準備

あとがきを読んで驚いたのが、この本の構想が立ち上がったのは2014年冬だったと言うことだ。発売が2017年11月なので3〜4年の期間を経て刊行ということになる。思いついたことをすぐに発信できる現代にあって、これほど長い歳月をかけて綿密に書かれた文章というのは貴重だ。1つ1つの文章に重みがあり、読みやすい構造・言い回しにしようと推敲に推敲を重ねられていることが文面から想像できる。

そして大量の文献が引用されている。日本社会での女性問題を扱った新書から海外の論文まで24つが参考文献として挙げられている。当然その背後には採用されなかったおびただしい数の文献が眠っているだろうから、橘さんがこの本を書くためにリサーチに費やした時間を想像するだけでも気が遠くなる。

「プロの作家だからそんなの当たり前だよ」と言われればそれまでだが、気の遠くなる時間を費やして調べたことのエッセンスがわずか1000円ちょっとと2〜3時間で読むことができる。現代に生まれたことに感謝したい。

■幸せになれない専業主婦

本の内容に簡単に触れておくと、タイトルにある通り、「専業主婦になることは生涯年収にあたる2億円をまるまる捨てることだ」という主張から「そもそも海外では専業主婦は時代遅れ」「専業主婦になると幸せになれない」という専業主婦になることのデメリットを展開する。幸せになれない数々の理由が挙げられているが、1番はタイトルにもあるお金である。専業主婦はお金がない。ドストエフスキーが言った様にお金がなければ自由もない。自由がなければ幸せもない。という見事な三段論法である。

その上で、日本ではどの様にして専業主婦が生まれているのか、彼女たちが専業主婦にならざるを得なかった日本社会の構造的な問題に触れている。女性の社会進出に関する話題では

驚くべきことに、日本の会社はいまだに「前近代」、すなわち江戸時代と同じようなことをやっていたのです。

 という日本社会への厳しい批判も登場する。これは女性だけでなく、女性がいる職場で働くビジネスパーソンも読むべき内容だろう。要約すると下記の様に紹介されている。

・日本の会社は残業時間で昇進を決めている。

・子供が生まれると自分の時間全てを会社に捧げる働き方はできない。

・結果、女性はちから突き燃え尽きて専業主婦になっていく。

■残酷な世界で生き延びる方法

 専業主婦が生まれてしまうのは日本社会の構造的な問題なので、今日明日に変えることはできない。としながらもそうした社会を前提にした上で自分だけが幸せになる裏技を彼は教えてくれる。これは「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」あたりから登場している「我々は幸せになるようにデザインされていない。でも、幸せになれる」というおなじみのロジックである。

・子育てを外注する

子供の世話で残業ができず、昇進できないなら子供の世話をアウトソーシングしてしまえばいいというシンプルなロジックである。家政婦や両親への外注。そもそも住み込みの家政婦が一般的な海外で暮らしてしまおうなんて大胆な案まで登場する。

フリーエージェントになって会社に縛られない生き方をする

子育てすると昇進できない働き方をそもそもやめてしまおうというコロンブスの卵的な発想である。フリーエージェントには誰でもなれるわけでないが、橘玲さんは過去の本でもフリーエージェントになるそのメリットやなり方について触れられており、今回は女性向けにフリーエージェントとしての働き方について解説されている。

■終わりに

いかがでしょうか?Twitterで「年収2000万円以下はあり得ない!」という3食昼寝つきの王侯貴族の様な生活を夢見る女性アカウントをよく見かけますが、本書では「お金持ちとの結婚を夢見て婚活することは当たりのない宝くじ売り場に並ぶようなもの」とバッサリ切り捨てています。また運良くお金持ちと結婚できたとしても、収入0の生活は自由がなく、幸福度も低い様です。

このブログを読んで少しでも本書に興味を持った方は、橘玲さんのブログにプロローグとあとがきが掲載されているのでそれだけでも読んでみてはいかがでしょうか?これから結婚する女子にも、もう結婚した女子にもためになる内容です。そして女子だけでなく、一生恋愛には縁がないだろうという男子以外は是非読んでみて下さい。

専業主婦は2億円をドブに捨てている | 橘玲 公式サイト

『専業主婦は2億円損をする』あとがき | 橘玲 公式サイト

専業主婦は2億円損をする

専業主婦は2億円損をする

 

「残酷すぎる成功法則」読書感想

僕が好きな作家の1人である橘玲さんが監訳したエリック•バーカー氏著「残酷すぎる成功法則」を読了した。まずはこの素晴らしい本に出会えた幸運に感謝したい。2017年のNo.1は「サピエンス全史」かと思っていたが、それに匹敵する面白さだった。

サピエンス全史読書感想① - ゴッホの備忘録

■面白い本の条件

本の紹介の前に、僕が思う名書の見つけ方は3つあると思う。

①自分が好きな作家の本

自分にとって面白いと感じる本を書く作家の本は他の本も大抵マッチする。今回も橘玲さん監訳とのことで即買いだった。

②発売してから時間が経っている本

時間の洗礼は1番わかりやすいフィルタかもしれない。これはマスター•カルジもブログで言及されていた。ただ、1つ問題があって新規性が少ないかもしれない。まだ読書の経験が浅い人は古典を読んでみるといいかもしれない。僕が読書にハマったきっかけは夏目漱石の「こころ」だった。中学、高校と現代文の授業が大嫌いで、教科書に出てくる話は「羅生門」しか読んだことがなかった。「こころ」は高校2年生の現代文の授業で題材にされてたんだけど、一部分が抜粋されているとはいえ、とても長かった。普通だったら絶対読んでなかったんだけど、追試を受ける変わりに感想文を出せばOKだったので泣く泣く読んでみたらとても面白かった。その後大学生になって暇過ぎて本でも読んでみようかなと思って「こころ」を思い出して、1冊を通して読んでみたら登場人物に共感して泣いてしまうくらい面白くて読書にハマってしまった。長くなってしまったが、「羅生門」と「こころ」はkindleなら無料なので未読の方は是非。

③海外の本

翻訳の洗礼もわかりやすいフィルターである。海外で売れていなければわざわざお金をかけて翻訳しようなんて話にならない。

闇雲にタイトルだけで選んで買ってしまって積読を繰り返している人は参考にしてみて欲しい。というわけで、「残酷すぎる成功法則」は2つの要件を満たしていたので高い確率で面白いだろうなとは思っていた。そして面白い本とは1ページ目から引き込まれる。寝食を忘れて、とまではいかないけど電車移動が例え2・3駅でも読みたくなってしまう。そんな本だった。

自己啓発を科学する

残酷すぎる成功法則」について一言で表すと、「自己啓発を科学の域に昇華させた」という表現がしっくりくる。自己啓発と聞くと、成功した著者のインチキくさい自分理論が最初から最後まで展開されるイメージがあったが、査読付き論文などのエビデンスを用いて、科学的根拠のある内容のみを掲載している。「査読付き論文」という言葉は一般の人には馴染みがないかもしれない。wikipededliaには

研究者仲間や同分野の専門家による評価や検証のことである 

査読 - Wikipedia

 とある。ジャーナルや学会にもよるが、学生や教授が論文を頑張って書いて、それをさらに偉い学者さんたちが論理根拠などが十分がちゃんとチェックしましたよという意味だ。つまり、そこらへんのネットに転がってる記事に書いてある内容よりは、信憑性があるということだ。

自己啓発を科学するという文脈での紹介は橘玲さんが書いた前書きの文章が1番わかりやすい。前書きとあとがきはネットで無料で読めるので気になる方はこれだけでも読む価値はあるかもしれない。

残酷すぎるが言おう。9割の人は「成功の法則」をまちがえている(橘 玲) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

ちなみに、橘玲さんがかなり前に書かれた「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」でも自己啓発について触れられている。ここで彼は「自分が変われば世界は変わる」とか「強く願って努力すれば願いは叶う」的な旧来的な自己啓発をバッサリと切り捨てている。この本もとても面白いので気になる方は是非。

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法、橘玲 : 金融日記

■キュレーション力

もう1つ、この本を表すのであれば「キュレーション力」が挙げられる。凄まじしいまとめ力だ。情報過多の現代にふさわしい名著と言える。

・巷に溢れる数多くの自己啓発書の中から

・科学的なエビデンスがあり、優れているものだけを

ピックアップして紹介している。アダム・グラントの「GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代」は本編もこちらでの紹介も読んだが、「残酷すぎる成功法則」の内容だけでも十分だったかもいれない。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代〜読書感想 - ゴッホの備忘録

英語で書かれた自己啓発書は、最初に重要なことが書いてあってその後はそれを補強するストーリーが続くことが多い。重要なエッセンスは実は少ないので、まとめられていることによるメリットは多い。

■訳と監訳

残酷すぎる成功法則」は海外の本であるにも関わらず非常に読みやすかった。まるでネイティブの日本人が書いたみたいに。洋書の場合、翻訳者もかなり大事で、この読みやすさは竹中てる実さんの功績なのだろう。ナンパバイブルの「ザ・ゲーム」なんかは訳が最悪で非常に読みづらい。しかも、日本だとイメージしづらいシーンも多数あり、物語を難解にしている。「残酷すぎる成功法則」が日本人に馴染みがない例などは割愛したと書いてあるのでその効果もあったのかもしれない。「ザ・ゲーム」もまるまる翻訳するだけでなくて、日本のナンパの第一人者に監訳を依頼していればもう少し読みやすかったかもしれないと思うと残念だ。

ちなみに、橘玲玲さんは過去にも海外の本の出版に携わっている。ウォーター・ブロックの「不道徳教育」だ。藤沢さんの言葉を借りると

この本は、売春婦、女性差別主義者、シャブ中、2ちゃんねらー、満員の映画館で「火事だ!」と叫ぶ奴、悪徳警察官、ニセ札づくり、闇金融、慈善団体に寄付しない冷血漢、ホリエモン、ポイ捨て、幼い子どもをはたらかせる資本家、と言った社会で軽蔑されているような人たちや犯罪者までを経済学の原理原則に則り、論理的、合理的に擁護します。

 となっており、非常に面白い。また、監訳ではなく、翻訳となっている。あれだけ素晴らしい文章をかけて、翻訳もできるとは…

不道徳教育、ウォルター・ブロック (著), 橘玲 (翻訳) : 金融日記

自己啓発書を読んだら気をつけること

自己啓発書を読んで何も行動をしない。この世で最も無駄な行為だが、最もやりがちな行為だ。自己啓発書は読んでいて気持ちいい。大成功した億万長者や科学者、ロックスターの成功ストーリーがかかれていて、自分も成功した気になれる。

だが、本を読んだだけじゃ現実は何も変わらない。1つ1つ実行にうつしていかなければいけない。本を読了した僕がまずやるべきことは本に書かれていたことをまとめ、1つずつ実行にうつしていくこと。(いくつか試し始めているがこうかはばつぐんだ!)

内容のまとめについては別の機会に記したい。

残酷すぎる成功法則  9割まちがえる「その常識」を科学する

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

 

美女をナンパする方法

前回のエントリーではナンパの数と質というテーマで考察を行ないました。

なぜ日本のナンパクラスタは即数を競うのか? - ゴッホの備忘録

この記事をきっかけにナンパのKPIが数→質にシフトしてくれた人が1人でもいれば幸いです。しかし、分析だけしてソリューションを提示しないのは私の趣味でもない。

今回は美女ナンパの方法について記載したいと思います。

■美女の定義

そもそも美女の定義とは何かを改めて考えたい。美女の定義が揺らげば、美女ナンパそのものが何かわからなくなるからだ。

誰もが羨む美女だろうか?身長170cm、Fカップなどのスーパーボディの持ち主だろうか?はたまた、芸能人なみに顔が可愛い女性だろうか?25歳以上は美女じゃないなんて言う人もいるかもしれない。

きっと、美女の定義は人それぞれだろう。「誰かにとってのスト高は誰かの即系」という有名な言葉がある様に、誰にでも当てはまる美女の定義を求めたら佐々木希新垣結衣桐谷美玲だけになってしまう。

僕が思う美女の定義は、番号交換できただけでもウキウキして毎日が楽しくなり、既読がついているかLINEのトークルームを見に行ってしまう。

デートが決まればいつもより気合を入れて、今回は特別だから1回目のセクトラはやめておこうなんて思わせてしまう。(相手が美女な程、普段と同じメンタルで望んだほうがいいのだが)

奇跡的にセックスできた日には、例えヤリ捨てされたとしても、その思い出が人生を照らしてくれる。辛い時は思い出すだけで幸せになれる様な、そんな女ではないだろうか?

少々抽象的過ぎたかもしれない。男がどんな女にその様な感情を抱くかと言うと、過去に抱いた女性との比較から来ていると思う。ワンナイトなどは除き、自分の人生の中で中長期的に関係を持った女の子の中で1番良い女よりも良い女、そんな女性を男は美女と感じるのではないだろうか。

何をもって良い女とするかは人それぞれだろう。顔かもしれないし、若さに重きを置く人もいるだろう。胸の大きさかもしれないし、スクワットで挙げれる重量や給与かもしれない。

■美女は希少である

自分の人生の中で1番のLTR*より良い女が美女だとすると、童貞にとっては街中歩いている女はみんな美女だし、経験豊富な男にとってはほとんどが美女には映らないかもしれない。これはある程度実感覚に近いのではないか。

*Long Term ReLationshipの略で、いわゆるセフレ

アンジェリーナ・ジョリーを知ってしまったブラッド・ピット佐々木希と結婚した渡部健にとっては街にいるどんな美女もスト低に映ってしまう。絶世の美女を妻に持てることは羨ましいが、他の女にときめくことができない。これについては哀れみの目を向けざるを得ない。なんとういうことだ。新規の女にときめくことができるという点では、僕たちはブラッド・ピットや渡部健、ミランダ・カーを射止めたエヴァン・スピーゲル、武井咲を孕ませたタカヒロよりも上をいくのだ!

最初はどんな女でも可愛く見えたのに、女遊びを続けているとどんどん美女の閾値は狭まっていく。始めは平均以上だったのに、いつの間にかクラス1レベル、学年1、学校1…と目はどんどん肥えていく。プレイヤー歴が長い程、美女は希少なのだ。

■美女をナンパする

美女は希少である。滅多に出会うことができない。出会ってもすぐにいなくなってしまう。はぐれメタルの様に。ドラクエはぐれメタルが出るエリアが決まっていた様に、ある程度美女率が高いエリアは存在する。昼間の表参道はモデルなどの芸能人がいるかもしれないし、終電前の銀座の並木通りから新橋に向かう道には高級クラブ嬢がたくさんいるだろう。

美女が現れやすいエリアにとにかく出撃する。それは1つの有効な戦略だが、1つ問題がある。膨大な時間がかかり、自分磨きにリソースを投下することができない。時間をかけて数をこなしていれば、ラッキーパンチで即れることもあるだろう。だが、美女は他のたくさんの男、超イケメンや金持ち達も同様に狙っていて日々たくさんのアプローチを受けている。君が僕と同じように凡庸な男でナンパに少々長けているだけだったら、1晩だけの気まぐれでやり捨てされてしまうのがオチだろう。

美女と1回だけヤレて、その想い出を胸に生きていければ満足だろうか?もしそうなら話はここで終わりだ。最適な戦略は美女がたくさん出撃するエリアになるべくたくさんの時間出撃することだ。今すぐこのブログを閉じて、表参道、並木通、西麻布に行ったほうがいい。時間の無駄だ。

そうではなくて、美女に長きに渡って愛されたい、LTRにしたい。そう思うのなら話を進めよう。

美女にやり捨てされないためには自分のファンダメンタルバリューを高めなければいけない。簡単に言うと金を稼いで、見た目を改善する必要がある。

まだ見ぬ未来の美女のために、朝早く出勤し、遅くまで働かなければいけない。本業だけでなく自分のビジネスもやる必要があるかもしれない。週3でジムに行ったり、小顔マッサージや半身浴も欠かせない。橋本環奈を射止めたかったら少なくとも億万長者にはなっておきたいし、ベンチプレスは100kg10repsは余裕で上げられ、Twitterのフォロワーは100万人は欲しい。我々にはとにかく時間がないのだ。ナンパなんてしてる暇はない。しかし、ただでさえ美女は出現率が低い。ではどうすればいいのか?

■ナンパ出撃をやめる

悩みに悩んだ末に、コロンブスの卵的な発想を思いついた。ナンパ出撃(ナンパのためだけに街に出る)を0にするのだ。どっぷりナンパにハマっている人はこれでかなり時間が確保できる。ジムに行ってもいいし、仕事もできるし、読書もできる。何よりも睡眠時間が少ない人はたくさん寝よう。睡眠不足は仕事中の集中力を奪うし、美容の大敵だ。

ナンパ出撃しないでどうやって美女と出会うかって?簡単だ。日常生活の中で、美女がいたら声をかける。とてもシンプルだ。それは会社に通勤する途中かもしれないし、飲み会の帰り、ジムに行く途中、合コンの待ち合わせ前、アポ直前、女の子を駅まで送った後かもしれない。日常生活の中で美女とすれ違うチャンスを逃さずに声をかける。それができればナンパに無駄な時間を割くことはなくなる。

ただでさえ地蔵してしまっている人にはいきなりは難しいかもしれない。いくつかコツを記したいと思う。

 ■美女ナンパのコツ

スーパーサイヤ人0.5

金融日記スーパーサイヤ人という概念がある。クラブなどでテンションが上がり、女子にガンガン声をかけられるようになるというあれだ。

スポーツジムで激しい運動をして、比較的空腹の状態で、テキーラを4杯ぐらい飲み、ポジティブな反応をする女子を見つけると、クラブでスーパーサイヤ人にかなりの確率で変身できることがわかった。 

 同じ様に、仲間と合流したり、クラブに遊びに行く時に部屋を掃除したり、お洒落してテンションを上げて一時的に地蔵を追いやるという方法を使っている人は多いのではないか。

 週刊金融日記 第44号 スーパーサイヤ人になる方法、アベノミクスでTOPIX13週続伸、白金の老舗ピッツェリア、擬似アルファ、他 | 藤沢数希 | note

 しかし、多くの場合月曜日になると気はしぼみ、通常の状態に戻ってしまう。出勤中に美女がいても地蔵してしまう。いや、多くの人は声をかけようという意識さえ持っていないだろう。

僕がおすすめしたいのはスーパーサイヤ人0.5だ。セル編を読んだ方は思い出してほしい。セルゲームの前に悟空と悟飯がなっていた自然な状態でのスーパーサイヤ人だ。ピッコロいわく、普通の日常レベルでスーパーサイヤ人の状態でいられるまま修行したと言う。そう、普通の日常レベルでもスーパーサイヤ人でいられれば美女がいても地蔵しない。美女を見つけたらサッと声をかける。もしかしたらバンゲやカフェに連れ出しができるかもしれない。失敗するかもしれないが、失うものは何もない。そしてナンパ出撃することもないので時間を無駄にしない。

では、スーパーサイヤ人0.5にはどうやってなるのか?

・テストステロンレベルを高く保つ

テストステロンとは男性ホルモンのことだ。テストステロンレベルが高いことは、アルファメイルの条件だ。テストステロンが高いと堂々と振る舞える。地蔵度も下がる。テストステロンの高め方は諸説あるが個人的に1番効いているのはオナ禁と筋トレだろう。

テストステロン値を増やす方法。モテる以外の驚くべき効果も。 | Smartlog

特に、筋トレを頑張って身体が平均男性より大きくなると地蔵度は大きく下がる。僕達のOSが形成された石器時代には「ナンパする」という行為は死ぬリスクを伴ったことが影響しているのだろう。

ナンパを始めたばかりの君へ②〜地蔵克服法 - ゴッホの備忘録

また、職場での地位を向上も大きな効果があると思う。職場で最下層だとテストステロンは大きく下がるらしい。

新社会人に贈る言葉 : 金融日記

・地蔵数をカウントする

ナンパする方の多くはカウントアプリで声掛け数などを持っていると思う。これの項目に「地蔵」を入れる。大体4項目だと思うので「声がけ」「オープン」「LINEゲ」「地蔵」といった具合に。これにより、毎日がナンパという意識を自分に持たせる。美女がいて、声をかけようと思ったけどかけられなかった時は地蔵カウンターを1追加する。始めた頃は地蔵数が5に達さないルールを自分に課していた。

また、道に迷ってそうな人がいたら可愛くなくても老人でも男でも声をかけるようにしよう。それにより、見つける→声をかけるの反応速度を日頃から鍛えることができる。何より人助けは気分がいい。情けは人のためならず、だ。

・常に美女との遭遇に備える

身だしなみを整える。髪型、服装、香水など。「今日はどんな美女に出会えるだろう」とワクワクしながら部屋を出よう。部屋は常に綺麗にして、予期せぬ連れ込みに対応できるにしよう。

ジム帰りのスウェットの格好でも意外とオープンするので声をかけよう。「むしろジム帰りなんで」と話のネタにしつつフィットネスに励む人間であることをアピールできる。

移動中のイヤホンは禁止だ。美女がいたら外せばいいと思うかもしれないが、少しでも初期動作を早くしたい。また、できるだけ遭遇率を高めるために、移動は歩きか公共機関だ。タクシー、車・バイク・自転車は出来るだけ使わない。

・常に時間に余裕を持つ

バンゲするのにも最低5分くらいはかかる。(短時間で手に入れた番号はすぐ死番化する)移動の際、常に急いでいると声をかけてオープンしても自分が時間をかけられないという事態に陥る。移動などは常に10分は時間に余裕を持とう。美女がいて、予期せぬオープンした時に対応できる。

・やらなければいけないタスクは終わらせる

仕事、買い物、筋トレなどやらなければいけないことを持ちつつ、ナンパしても頭の片隅にそのことがあるとうまくいかない。余裕にも関連するが、やらなければいけないことはなるべくすぐ終わらせよう。その上で、美女に声をかけよう。

■終わりに

いかがでしょうか?美女ナンパは美女の定義がひとそれぞれなので、絶対的な基準がなく、他人と競うことはできません。しかし、プレイヤーの経験によって難易度が上がるため、終わりはありません。そして、持続可能であり、人生にも良い影響を与えてくれます。今回は時間をかけないで美女をナンパする方法を紹介しましたが、節約した時間を仕事や筋トレなどのファンダメンタルバリュー向上に当てることができるかがキモです。

僕もまだ美女ナンパの麓を登り始めたばかりですが、共にブラピや渡部健の様な高みを目指して登っていきましょう!

なぜ日本のナンパクラスタは即数を競うのか?

■はじめに

ナンパクラスタとは、Twitter上でナンパ師やPUAと言われる人達の総称として用いている。このエントリーは彼らを批判する意図はない。同じナンパをするコミュニティでなぜこんなにも嗜好が違うのかという長年の疑問を整理したものだ。大部分を推測で書いているので事実と異なる点があれば是非指摘してほしい。

明治時代の日本人は新渡戸稲造著で欧米でベストセラーとなった「武士道」を読んで海外で日本人がどう見られているか知ったという。ナンパクラスタの方たちが外部の人間の目にはどう映っているのか知る一助となれば幸いである。

繰り返しになるが、この記事を読んで怒りを感じる人がいたら、それは僕の意図するところではない。表現には十二分に気を配ったつもりだが、ご指摘頂ければ即座に該当箇所の削除・修正を検討したい。

恐れはダークサイドに通じる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へ。

■ナンパクラスタオリンピア

最近、ナンパクラスタの間で大会が開催されている。

渋銀対決振り返り - カナメの徒然なるままに

「大阪春の陣」出場者のブログ紹介 - コンビチャンピオンシップ2017

コンビチャンピオンシップ2017

12/9 ビッグイベントの提案 – 黒い彗星の軌跡 『No.1ナンパ塾・流星道場』

こういう大会は業界の底上げにもなるし、新規参入者の呼び水にもなる。日本全国のナンパ師がもっと増えて、ナンパで幸せになる女の子が増えればもう少しナンパに寛容になるハズだ。

大会である以上、勝者と敗者を決めなければいけない。勝敗は当然の様にゲット数で決まる。恐らくこの方式にはナンパクラスタの人なら異論はないのだろう。大会での捏造などを問題視する声は聞こえても、勝敗の行方を即数に委ねることを疑問視する声は聞こえてこない。

そもそも、ナンパクラスタにおいては凄腕=たくさん即れる人という暗黙の掟があり、クラスタ内の序列も自然と即数で決まっている風潮があるのではないか。

 ナンパ師たちは年間何即したかを競い、Twitterのハンドルネームに即数を刻む。記事のタイトルに敢えて"日本の"と入れたのは米国のナンパ師達を描いたthe Gameでは異なる風景を見たからだ。この本を読んでナンパ業界の門を叩いた人は即数を競う風潮に違和感を覚えたかもしれない。

■神話の中のジェダイ

the Gameについて簡単に説明すると、ニール・ストラウスという記者がニューヨーク・タイムスを辞めた後、ナンパ師達のコミュニティについて本を書くことを決意する。そして、ナンパ師達の秘密のコミュニティに潜入し、そのメソッドを学んでいく。

彼らは自らをPuck Up Artist(ナンパを英語でPick Upと言う)と名乗り、招待制のオンラインサロンで日々テクノロジーを共有している。

ニール・ストラウスも「スタイル」というPUAに名を変え、長く厳しい道を登っていく。初めは非モテの極みだったニールもスタイルとして成長し、最終的には世界屈指のPUAに成長する。物語の中で様々なPUAが登場するが誰ひとりとして「俺は今年何人とやった」と言う者はいない。ニールが彼の師匠となる伝説的なPUA、ミステリーと出会ったシーンは以下の様に描写されている。

 「 君のトップスコアは?」 俺が腰掛けるなり、シンが身を乗り出して 聞いてきた。このときふたりはもう俺の品定めを始めており、俺が「ゲーム」と呼ばれるものを把握しているかどうか確かめようとしていたのだ。

(中略)

ミステリーから写真がぎっちり入ったマニラ封筒を手渡された。「 俺が デートした女たちだ」彼が言った。中には、すさまじい数のイイ女たちの写真が詰まっていた。

出典:the Game、STEP1 ターゲットを選ぶより 

ミステリーは今までどれくらいいい女とヤッてきたかことを誇示する。また、後半の箇所でPUAが自分のLTR*をセミナーに助手として参加させるシーンが出て来る。少なくとも、the Gameの中では誰が何人とやった。だから1番偉大だ。という記述は一切出てこない。
*Long Term ReLationshipの略で、いわゆるセフレ

オンラインコミュニティでの「最強のPUAは誰か?」というタイトルで以下の様な投稿がされる。 

スタイルがどれほどとんでもない男か、一つヒントをやろう。今、多くの 導師(グル)級の男たちが使ったり、教えたりしているテクニックのほとんどは、彼が考案したものだ。 実際のところ、彼は本質的に策略に長( た)けていて、俺が驚嘆すると同時に恐れを抱く男だ。彼が外見的にはむしろ十人 並みだという事実をこれに付け加えたら、君には誰が最高のジェダイかが分かるだろう。文句なしにな。

出典:the Game、STEP6 心のつながりを築くより 

彼らは自分のトップスコアに加えて、コミュニティへの貢献度でフォースの偉大さを測っている様だ。では日本ではなぜ即数なのか?いや、我が国でも即数以外の指標がナンパ師の偉大さとして測る文化がある。ブログの面白さだ。

■伝説の凄腕ブロガー達

2013年頃、ストリートナンパもできなかったのでひたすら界隈をウォッチし、先人達のブログを読み漁っていたのだが(その頃はまだ「ケーゴのフィールドレポートとコミットメント」も、「俺の遺言を聴いてほしい」も、「これからのカネと女の話をしよう。」も存在しなかった。*ブログ開始順)ナンパノウハウの伝達力、面白さ、クオリティどの面でも面白いものがたくさんあった。

asapenさん、ikasuiさん、キャリーさん、ハイクさん、ピトーさん(五十音順)のブログは常にチェックしていて、更新があったら真っ先に読んだ。1つ1つの記事から彼らの魂を感じた。

巨匠達は皆引退してしまい、今でも火の鳥さんの様なハイクオリティなナンパブログは見かけるが、昔に比べると数は少ないと言わざるを得ない。

ナンパはイマジネーション

クオリティの高いブログの減少は即数主義の繁栄と因果関係がある。

即数を求めることは、時間的・金的リソースを全てナンパに投下することを意味する。元々優れたPUAが持ちうる時間・金を全て投下してやっと到達できるのが年間最大即数の栄光であり、ブログなんて書いている時間はないのだ。

悲しいかな、そんな生活はずっとは続けられない。それ故に多くのナンパ師は必ず引退していく。僕が愛した偉大な先人達はほとんどいなくなってしまった。ごく少数の導師(グル)のみがその道を極め、ナンパで生計を立てる専業ナンパ師になり、若きスカイウォーカーを指導するヨーダのごとくナンパ業界に君臨しつづける。

そんなヨーダ達もトータルのゲット数を必ず掲げている。キャリア通算得点を掲げるロマーリオの様に。なぜナンパ師は即数を競うのか?

■匿名性のジレンマ

the Gameに登場するPUA達と日本のナンパクラスタの面々との決定的な違いを1つ挙げるとすると、専業かどうかだ。日本で専業ナンパ師(ナンパビジネスで生計を立てている人)は数える程しかいない。一方で、the Gameに登場するPUA達はミステリー、シン、スタイル、デアンジェロ、パパ、タイラー・ダーテン、エクストラマスク、グリンブルみんな仕事なんてしてなかったし、ナンパだけだ。それに彼らのTwitterアカウントを見に行くと、決まって顔写真を上げている。

サラリーマンをやりながらナンパ活動をする場合、1番大切なのは匿名性だ。誰も会社の同僚に夜な夜なナンパに繰り出しているなんて知られたくないだろう。

当然、女の子にも自分がナンパ師であることは明かさない。(the GameではPUAということを女の子に普通に打ち明けている。)そうすると、"自分がいかに可愛い子をゲットしたか?"は仲間内のLINEや合流した時に誇示することはできてもネットの広い海では公表することはできない。

ゲットした女の子の質で評価できない以上、ゲット数しか選択肢がなくなるので当然の帰結だろう。

匿名性を保ったまま優劣をつける方法はゲット数しかなくなる。それ故にゲットした証拠の審査は非常に厳しいと推測される。リベンジポルノが一般化する前はTwitterのタイムラインに即画像と言われるものが毎朝流れていた。即画像こそゲットの証拠であり、凄腕の証明である。今はTwitterでこそ見ることはなくなったが、彼らの何気ない「即」というツイートの裏には仲間内での証拠提出がされていることは想像に難くない。

■美女ナンパという新ジャンル

即数をひたすら積み重ねるデッドレースに一石を投じたブロガーがいた。チバさんだ。

ブログのクオリティは素晴らしく、美女ナンパシリーズは全部読まさせて頂いた。しかし、悲しいかな彼もサラリーマンナンパ師だ。専業ナンパ師でない以上、匿名性を保持しなければいけない。彼がゲットした美女の美しさは文章から想像することしかできない。

新宿ナンパ大戦争Ⅱ

短距離走とマラソン

即数を重視するナンパと美女ナンパ。同じ声をかける行為だが性質は全く異なる。そう、走るということは同じだが短距離とマラソンに必要な技能・トレーニングが全く異なる様に。これはどちらがいいとか上とかそういう話ではない。

ただ、競技として違うのだ。ずっと即数を積み重ねるナンパをしてきた人がある日美女ナンパに突然切り替えることは難しい。

ナンパを始めた時、美女を抱きたくて始めたのか、とにかくたくさんの女を抱きたくて始めたのか、今一度振り返ってみてもいいかもしれない。

■新たなる希望

登場した当初こそは批判を浴びていたnoteとシナプスだが、一般化した印象がある。これまでナンパでマネタイズするといえば、昔ながらの実施講習しかなかったが、これらによりナンパ業界におけるマネタイズ手法が広がった。ITによるイノベーションがナンパ業界にも到来したのである笑

noteとシナプスにより、ユーザーのナンパ業界への課金ハードルは下がった。当然ナンパ業界のマーケットは広がった。即ち、専業ナンパ師になるハードルも下がった。

新たな専業ナンパ師の中にはゲット数でなく、ゲットの質を売りにする者もいるかもしれない。匿名性を保持する必要がない専業ナンパ師ならそれが可能だし、オンラインサロンなどのある程度クローズドな環境でも同じく可能だ。(すでに行われているかもしれない)

2017年は年間何即!と競っている声も去年までよりは聞こえなくなってきている。時代が変わってきているのかもしれない。

■もともと特別なOnly One

我々の遺伝子が形づくられた石器時代、僕達の先祖は50〜100人のコミュニティで移動しながら生活していた。他の男達より優れている者がいい女を抱くことができた。男である以上、他の男と競争することは遺伝子に宿命付けられている。

しかし、100人が競争すればそこには1人の勝者と99人の敗者が生まれる。競争に参加するということは高い確率で敗者になることを意味する。

今AbemaTVで話題のSMAPは最大のヒット曲「世界に一つだけの花」で「No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly One」と歌った。

そもそも、他者と序列をつける必要はあるのか?石器時代では仲間うちで序列をつけることに大きな意味があった。美女の獲得である。しかし、ナンパコミュニティで序列をつけて得られることは何だろう?専業ナンパ師は売上のリターンがあるだろう。

サラリーマンナンパ師達は何を求めてゲット数を競うのか。名声、承認、名誉…それとも王の称号だろうか。最後に、世界に一つだけの花の歌詞の僕なりの解釈を記す。

戦う相手を"他人"から"自分"に変えれば、全員が勝てる可能性がある。